過去問解説(経済学・経済政策)_2020年(R2年) 第11問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(マンデル=フレミング・モデル)
  • 正答率: ★★★☆☆(為替制度と政策効果の理解)
  • 重要度: ★★★★☆(国際マクロの基礎)

解答

  • 正解:イ(aとd)

解説

  • a:〇
    変動為替レート制・完全資本移動の小国では、財政拡大は金利上昇を招き、資本流入による通貨高を引き起こす。結果として純輸出が減少し、財政拡大効果は完全に打ち消され、所得は不変となる(完全クラウディング・アウト)。
  • b:×
    金融緩和は金利低下を招き、資本流出による通貨安を引き起こす。通貨高ではなく通貨安となるため誤り。
  • c:×
    財政拡大は金利上昇→資本流入→通貨高→純輸出減少。通貨安による純輸出増加ではない。
  • d:〇
    金融緩和は金利低下→資本流出→通貨安→純輸出増加→GDP押上げ効果を持つ。

学習のポイント

  • マンデル=フレミング・モデル: 開放経済におけるIS-LM分析。
  • 完全資本移動・小国: 金利は世界金利に一致し、資本移動が自由。
  • 変動為替レート制:
  • 財政政策:効果なし(クラウディング・アウト)。
  • 金融政策:有効(通貨安→純輸出増→GDP増)。