過去問解説(経済学・経済政策)_2020年(R2年) 第14問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(無差別曲線の読み取り)
  • 正答率: ★★★★☆(補完・代替の直感)
  • 重要度: ★★★☆☆(消費者の嗜好の型)

問題文

企業や商店にとって、消費者の嗜好を知ることは重要である。下図のような無差別曲線を持つ消費者の嗜好に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕

この消費者は、ハンバーガー2個かワッフル1個のいずれかを選んで消費することを好んでいることが分かる。
この消費者は、ハンバーガー2個に対して、ワッフルの消費を増やすほど効用が増加する、ワッフルが大好きな消費者であることが分かる。
この消費者は、ワッフル1個に対して、ハンバーガーの消費を2個以上に増やしたとしても、効用は変わらないことが分かる。
この消費者は、ワッフル1個に対して、ハンバーガーの消費を増やすほど効用が増加する、ハンバーガーが大好きな消費者であることが分かる。

出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:ウ

解説

  • ア:×
    「いずれかを好んで選ぶ」は完全代替の好みの叙述だが、図は(2,0)と(0,1)が同一無差別曲線上という関係(2個のハンバーガー≒1個のワッフル)を示しており、二者択一の好みを断定する根拠にはならない。
  • イ:×
    「ワッフルが大好き」ならワッフル増で常に効用増だが、図の等効用関係は2H=1Wの固定比率を示唆する(補完性)。単にワッフル増で効用が無条件に増えるわけではない。
  • ウ:〇
    2個のハンバーガーと1個のワッフルが同じ効用なら、固定比率型の好み(例:効用=min(H/2, W))が整合的。W=1のとき、Hを2以上に増やしてもmin(H/2,1)=1で効用は変わらない。
  • エ:×
    「ハンバーガーが大好き」ならハンバーガー増で効用が常に増えるが、固定比率型では必要数を超えるハンバーガーの追加は効用を増やさない(W=1ならH>2で効用一定)。

学習のポイント

  • 固定比率型の嗜好: 2個のハンバーガーと1個のワッフルをセットで消費するような完全補完に近い好みでは、過剰な一方の財の追加は効用を増やさない。
  • 無差別曲線の読み方: 同一曲線上の点は等効用。(2,0)と(0,1)が等効用なら、2H=1Wの等価交換比率が示唆される。