過去問解説(経済学・経済政策)_2020年(R2年) 第19問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(課税による余剰変化の基本)
  • 正答率: ★★★★☆(図形の読み取りで正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(税の効果と死荷重の理解)

問題文

下図は、ある財の需要曲線と供給曲線を描いている。Dはこの財の需要曲線、Sは課税前の供給曲線である。この財には、税率t%で従価税が課されており、S’は課税後の供給曲線である。

この税による税収と超過負担の組み合わせを表すものとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

税収:四角形 ABFE  超過負担:三角形 EFH
税収:四角形 ABFE  超過負担:三角形 EHG
税収:三角形 CEF  超過負担:三角形 EFH
税収:三角形 CEF  超過負担:三角形 EHG

出典:中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:ア(税収:ABFE、超過負担:EFH)

解説

  • ア:〇
    税収は課税後の取引量に対して、税額(価格差)を掛けた長方形ABFEで表される。超過負担(死荷重)は課税によって失われた取引の余剰であり、三角形EFHがそれに該当する。
  • イ:×
    三角形EHGは供給曲線の下側に広がる領域であり、死荷重の定義に合致しない。EFHが正しい。
  • ウ:×
    税収が三角形CEFとされているが、CEFは価格差と数量の関係を満たさず、税収領域として不適切。
  • エ:×
    税収・死荷重ともに領域指定が誤っており、図の構造と一致しない。

学習のポイント

  • 税収の領域: 課税後の価格差×取引量=長方形で表現。
  • 超過負担(死荷重): 課税により失われた取引の余剰=三角形で表現。
  • 従価税の効果: 供給曲線が上方にシフトし、価格上昇・取引量減少・余剰減少が生じる。