過去問解説(経済学・経済政策)_2019年(R1年) 第14問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(TP・AP・MPの関係)
  • 正答率: ★★★★☆(典型的性質の確認)
  • 重要度: ★★★☆☆(短期生産の基本)

問題文

労働と生産水準の関係について考える。労働は、生産水準に応じてすぐに投入量を調整できる可変的インプットである。資本投入量が固定されているとき、生産物の産出量は労働投入量のみに依存し、下図のような総生産物曲線を描くことができる。

この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕

労働投入量を増加させるほど、総生産物は増加する。
労働の限界生産物は、原点Oから点Aの間で最小を迎え、それ以降は増加する。
労働の平均生産物と限界生産物は、点Aで一致する。
労働の平均生産物は、点Aにおいて最小となり、点Bにおいて最大となる。

出典:中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:ウ

解説

  • ア:×
    総生産物(TP)は当初増加しても、限界生産物(MP)の逓減によりやがて低下に転じることがある。投入量を増やせば常に増加とは限らない。
  • イ:×
    通常、MPは投入初期で高く、逓減していく。原点O〜Aで「最小→その後増加」は逆の説明。
  • ウ:〇
    平均生産物(AP)と限界生産物(MP)は、APが最大となる点で一致する。図の点Aがその一致点(APの頂点)に対応する。
  • エ:×
    APはAで最大であり、Aで最小・Bで最大という記述は誤り。

学習のポイント

  • TP・AP・MPの関係: APが最大のときMP=AP。MPがAPを上回るとAPは上昇、下回るとAPは下降。
  • 限界生産の逓減: 固定資本の下で労働を増やすと、一定点からMPは逓減するのが一般的。