過去問解説(経営情報システム)_2019年(R1年) 第13問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(RASISの理解と計算)
  • 正答率: ★★★☆☆(計算問題)
  • 重要度: ★★★★☆(システム評価の基本)

問題文

ある中小企業では、情報システムの導入を検討している。最終的に、2つの情報システム(AとB)を比較検討することになり、それぞれのRASIS(Reliability:信頼性、Availability:可用性、Serviceability:保守性、Integrity:保全性、Security:安全性)に注目することにした。

このとき、情報システムAの平均故障間隔(MTBF)は480時間、平均修理時間(MTTR)は20時間であった。一方、情報システムBの平均故障間隔は532時間、平均修理時間は28時間であった。

これら2つのシステムのRASISに関する記述として、最も適切なものはどれか。

安全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
可用性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
信頼性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
保全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解: イ(可用性はAの方がBより優れている)

解説

可用性(Availability)は次の式で表される:
可用性 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)

  • システムA
    MTBF = 480時間, MTTR = 20時間
    可用性 = 480 ÷ (480 + 20) = 480 ÷ 500 = 0.96(96%)
  • システムB
    MTBF = 532時間, MTTR = 28時間
    可用性 = 532 ÷ (532 + 28) = 532 ÷ 560 ≈ 0.95(95%)

→ よって、システムAの方が可用性が高い。


選択肢ごとの評価

  • ア:×
    安全性(Security)はMTBFやMTTRからは判断できない。
  • イ:〇
    可用性はAの方が高い(96% vs 95%)。
  • ウ:×
    信頼性(Reliability)はMTBFの大きさで比較する。Bの方がMTBFが大きく信頼性は高い。
  • エ:×
    保全性(Integrity)はMTBFやMTTRからは直接判断できない。

学習のポイント

  • RASISの5要素
    ・Reliability(信頼性):故障しにくさ(MTBFで評価)
    ・Availability(可用性):稼働率(MTBFとMTTRで評価)
    ・Serviceability(保守性):修理のしやすさ(MTTRの短さ)
    ・Integrity(保全性):データの完全性
    ・Security(安全性):不正アクセスや攻撃への耐性
  • MTBFとMTTR
    ・MTBF(Mean Time Between Failures):平均故障間隔。大きいほど信頼性が高い。
    ・MTTR(Mean Time To Repair):平均修理時間。小さいほど保守性が高い。