過去問解説(経営情報システム)_2019年(R1年) 第18問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(テスト手法の基礎)
  • 正答率: ★★★★☆(典型知識)
  • 重要度: ★★★☆☆(品質保証の基本)

問題文

ある中小企業では、出退勤システムの実装を進めている。バーコードリーダーを用いて社員証の社員番号を読み取り、出退勤をサーバ上で管理するためのプログラムが作成され、テストの段階に入った。

テストに関する記述として、最も適切なものはどれか。

結合テストは、出退勤システム全体の処理能力が十分であるか、高い負荷でも問題がないか、などの検証を行うために、実際に使う環境で行うテストである。
ブラックボックステストは、出退勤システムに修正を加えた場合に、想定外の影響が出ていないかを確認するためのテストである。
ホワイトボックステストは、社員証の読み取りの際のチェックディジットの条件を網羅的にチェックするなど、内部構造を理解した上で行うテストである。
リグレッションテストは、社員証の読み取りやサーバ送信などの複数モジュール間のインタフェースが正常に機能しているかを確認するテストである。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解: ウ

解説

  • ア:×
    述べているのは性能テストやシステムテストの趣旨。結合テストは複数モジュールの連携・インタフェースの不具合を検出する目的で行う。
  • イ:×
    修正による想定外の影響の有無を確認するのはリグレッション(回帰)テスト。ブラックボックステストは内部構造を見ず、仕様に対する入出力の正しさを検証する。
  • ウ:〇
    ホワイトボックステストは内部構造(分岐、ループ、条件網羅など)に踏み込み、チェックディジットの判定ロジックを網羅するようなテストを行う。
  • エ:×
    複数モジュール間のインタフェース確認は結合テスト。リグレッションテストは変更後に既存機能が壊れていないかの再テスト。

学習のポイント

  • ブラックボックステスト: 仕様ベースで入出力を検証。内部構造は考慮しない。
  • ホワイトボックステスト: 内部構造に基づき、条件・分岐・パスの網羅を目指す。
  • 結合テスト: モジュール間の連携・インタフェースの整合性を確認。
  • システム/性能テスト: 実運用に近い環境で全体の機能・性能・負荷耐性を確認。
  • リグレッションテスト: 修正・追加後に既存機能へ副作用がないかを再確認。