過去問解説(経済学・経済政策)_2019年(R1年) 第12問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(限界代替率の理解)
  • 正答率: ★★★★☆(図形の典型パターン)
  • 重要度: ★★★☆☆(無差別曲線の基本)

問題文

Aさんは、夕食時にビールと焼酎を飲むことにしている。Aさんの効用水準を一定とした場合、ビールを1杯余分に飲むことと引き換えに減らしてもよいと考える焼酎の数量が、徐々に減ることを描いた無差別曲線として、最も適切なものはどれか。

出典:中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:イ

解説

  • ア:×
    直線の無差別曲線は限界代替率(ビールを1杯増やすために手放してもよい焼酎量)が一定。徐々に減る条件と一致しない。
  • イ:〇
    原点に対して凸の無差別曲線は、ビールが増えるにつれて焼酎の放棄量が徐々に小さくなる(限界代替率の逓減)ことを表す。
  • ウ:×
    原点に対して凹は、限界代替率が逓増(むしろ増えていく)を示すため、設問条件と逆。
  • エ:×
    L字型は完全補完財(一定比率でしか効用が増えない)を表し、連続的な代替関係や限界代替率の逓減を示さない。

学習のポイント

  • 限界代替率の逓減: ある財が増えるほど、もう一方の財を犠牲にする意欲(放棄量)は小さくなる → 無差別曲線は原点に凸。
  • 典型的形状の対応: 直線=完全代替、L字=完全補完、凸=逓減MRS、凹=逓増MRS。