過去問解説(経済学・経済政策)_2019年(R1年) 第17問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(共有資源の性質と政策)
  • 正答率: ★★★★☆(定義と基本ロジック)
  • 重要度: ★★★☆☆(資源管理・外部性)

問題文

海洋資源などの共有資源に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

共有資源の消費に対する無償の許可は、共有資源の消費の効率化につながる。
共有資源の消費に対する有償の許可は、共有資源の消費の効率化につながる。
共有資源は、消費に競合性があるが、排他性のない財として定義できる。
共有資源は、消費に排他性があるが、競合性のない財として定義できる。

〔解答群〕

aとc
aとd
bとc
bとd

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:ウ(bとc)

解説

  • a:×
    無償の許可は利用コストがゼロになり、過剰利用(コモンズの悲劇)を招きやすい。効率化ではなく非効率を生む。
  • b:〇
    有償の許可や課金は、利用に価格シグナルを与え、過剰利用の抑制を通じて社会的に望ましい水準に近づける(効率化)。
  • c:〇
    共有資源(共通資源)は「競合性あり・排他性なし」が定義。海洋魚、公共牧草地などが典型。
  • d:×
    「排他性あり・競合性なし」はクラブ財の特徴であり、共有資源の定義と逆。

学習のポイント

  • 共有資源の性質: 競合性あり×排他性なし → 価格がつきにくく過剰利用のリスク。
  • 政策手段: 課金・許認可・クォータ(ITQなど)・所有権付与が効率性改善に有効。