過去問解説(運営管理)_2019年(令和元年) 第16問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(作業測定法の基本)
  • 正答率:★★★☆☆(PTS法の定義を知っていれば解ける)
  • 重要度:★★☆☆☆(標準時間設定の基礎)

問題文

PTS(Predetermined-Time Standard)法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

機械によってコントロールされる時間および躊躇や判断を必要とする作業時間も含めて、ほとんどの作業時間を算出することができる。
個人的判断によらない正確かつ公平な時間値を設定する方法である。
人の行う全ての作業を、それを構成する要素作業に分解し、その要素作業の性質と条件に応じて、前もって定められた時間値を当てはめる手法である。
標準時間を構成する余裕時間を算出する方法である。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:イ

解説

  • ア:×
    機械制御時間や躊躇・判断を含めて算出できるとするのは誤りである。PTS法は人間の作業を対象とし、機械制御時間や判断時間は別扱いである。
  • イ:〇
    PTS法は、要素作業ごとにあらかじめ定められた時間値を適用することで、観測者の主観を排除し、正確かつ公平な標準時間を設定する方法である。記述は正しい。
  • ウ:×
    作業を要素に分解して時間値を当てはめるという説明はPTS法の特徴であるが、この記述は「方法の説明」であり、設問の「最も適切なもの」としてはイがより正確である。
  • エ:×
    標準時間の余裕時間を算出する方法はPTS法ではなく、余裕率設定の考え方である。

学習のポイント

  • PTS法は「あらかじめ定められた時間値」を用いるため、観測や主観に依存しない。
  • 標準時間設定の代表的手法には、ストップウォッチ法、PTS法、ワークサンプリング法などがある。
  • PTS法は公平性・再現性が高く、作業改善や工程設計に有効である。