過去問解説(運営管理)_2019年(令和元年) 第18問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(保全活動の基本知識)
  • 正答率:★★★☆☆(故障曲線の理解が必要)
  • 重要度:★★☆☆☆(生産保全の基礎)

問題文

生産保全の観点から見た保全活動の実施に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

偶発故障期にある設備の保全体制として、部品の寿命が来る前に部品を交換し、故障の未然防止を図る必要があるため、予知保全体制を確立することが重要である。
初期故障期にある設備では、設計ミスや潜在的な欠陥による故障が発生する可能性が高く、調整・修復を目的とした予防保全を実施する。
設備の故障率は使用開始直後に徐々に増加し、ある期間が過ぎると一定となり、その後劣化の進行とともに故障率は減少する。
定期保全とは、従来の故障記録などから周期を決めて周期ごとに行う保全方式で、初期故障期にある設備に対して実施される。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:イ

解説(選択肢ごとの評価)

  • ア:×
    偶発故障期はランダムに故障が発生する期間であり、予知保全ではなく事後保全や予防保全が中心となる。部品寿命前の交換は摩耗故障期に対応する考え方である。
  • イ:〇
    初期故障期は設計不良や潜在欠陥による故障が多発する期間であり、調整や修復を目的とした予防保全を行うことが適切である。記述は正しい。
  • ウ:×
    故障率は「バスタブ曲線」で表される。初期故障期は高いが次第に減少し、偶発故障期では一定、摩耗故障期では増加する。減少するのは摩耗期ではなく初期故障期である。
  • エ:×
    定期保全は摩耗故障期に対応する方式であり、初期故障期に対して行うものではない。

学習のポイント

  • 故障率の推移は「バスタブ曲線」で理解する。
  • 初期故障期:設計不良や欠陥による高い故障率 → 予防保全
  • 偶発故障期:ランダムな故障率一定 → 事後保全中心
  • 摩耗故障期:劣化による故障率増加 → 定期保全や予知保全
  • 保全活動は設備のライフサイクルに応じて適切に選択することが重要である。