過去問解説(運営管理)_2019年(令和元年) 第20問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(TPMの基本理解)
  • 正答率:★★★☆☆(用語と構成要素の理解)
  • 重要度:★★★☆☆(保全活動と全員参加)

問題文

TPMに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a
製品のライフサイクル全体を対象とし、災害ロス・不良ロス・故障ロス等あらゆるロスを未然に防止するしくみを構築する。
b
設備効率化を阻害している7大ロスを時間的ロスの面から検討し、設備の使用率の度合いを表した指標が設備総合効率である。
c
経営トップから現場の作業員まで全員参加の重複小集団活動を行うことが特徴で、職制にとらわれない自主的なサークル活動である。
d
ロスを発生させないために行う活動の1つが計画保全活動で、設備が停止した場合の損失影響度を複数の角度から設備評価基準に基づいて評価し、最適保全方式を決める。

〔解答群〕

aとb
aとc
aとd
bとc
bとd

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:オ(bとd)

解説

  • a:×
    製品のライフサイクル全体を対象とするのはTQM(総合的品質管理)であり、TPM(Total Productive Maintenance)の範囲を超えている。TPMは主に設備保全に焦点を当てる。
  • b:〇
    TPMでは設備効率化を阻害する「7大ロス」を分析し、設備の使用効率を示す指標として「設備総合効率(OEE)」を用いる。記述は正しい。
  • c:×
    TPMでは全員参加が重要であるが、「重複小集団活動」や「職制にとらわれない自主的サークル活動」はQCサークルの特徴であり、TPMの説明としては不適切である。
  • d:〇
    計画保全活動はTPMの柱の1つであり、設備停止による損失を防ぐために、設備評価基準に基づいて最適な保全方式を選定する。記述は正しい。

学習のポイント

  • TPMは「全員参加の保全活動」によって設備の効率と信頼性を高めることを目的とする。
  • 7大ロス(故障、段取り、空転、立ち上げ、速度低下、不良、測定・調整)を削減することが中心である。
  • TPMの柱には「自主保全」「計画保全」「教育訓練」「品質保全」「安全・環境」「事務所TPM」などがある。