過去問解説(運営管理)_2019年(令和元年) 第28問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★★☆☆(相乗積の理解と計算)
  • 正答率:★★☆☆☆(定義と影響の理解が鍵)
  • 重要度:★★★☆☆(販売分析の基本指標)

問題文

店舗Xのある月の営業実績は下表のとおりである。この表から計算される相乗積に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

(表は別途表示)

〔解答群〕

カテゴリーA~Eの合計の販売金額が2倍になると、各カテゴリーの相乗積の合計も2倍になる。
カテゴリーAの相乗積は50%である。
カテゴリーAの販売金額も粗利益率も変わらず、他のカテゴリーの販売金額が増加すると、カテゴリーAの相乗積は減少する。
カテゴリーBはカテゴリーCよりも相乗積が大きい。
相乗積が最も大きいカテゴリーは、カテゴリーEである。

出典: 中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:ウ

解説

相乗積とは

  • 相乗積 = 販売金額構成比 × 粗利益率
  • 各カテゴリーの相乗積を計算すると以下の通り:
カテゴリー構成比(%)粗利益率(%)相乗積(%)
A25205.0
B15203.0
C10303.0
D304012.0
E205010.0

選択肢評価

  • ア:×
    販売金額が2倍になっても構成比は変わらないため、相乗積の合計は変わらない。よって誤り。
  • イ:×
    カテゴリーAの相乗積は5%であり、50%ではない。誤り。
  • ウ:〇
    販売金額と粗利益率が一定でも、他のカテゴリーの販売金額が増えると構成比が下がるため、カテゴリーAの相乗積も減少する。正しい。
  • エ:×
    BとCはどちらも相乗積3%であり、BがCより大きいとは言えない。誤り。
  • オ:×
    相乗積が最も大きいのはカテゴリーD(12%)であり、E(10%)ではない。誤り。

学習のポイント

  • 相乗積は「構成比 × 粗利益率」であり、利益貢献度を示す指標である。
  • 他のカテゴリーの構成比が変わると、自身の相乗積も変動するため、相対的な指標であることに注意。
  • 販売金額や粗利益率だけでなく、全体構成との関係を意識することが重要である。