過去問解説(財務・会計)_2019年(令和元年) 第4問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(銀行勘定調整表の基礎)
  • 正答率: ★★★★☆(典型問題)
  • 重要度: ★★★☆☆(決算整理の基本)

問題文

決算日における当座預金勘定の残高は960,000円であったが、取引銀行から受け取った残高証明書の残高と一致していなかった。そこで、不一致の原因を調べたところ以下の事項が判明した。

  • 決算日に現金60,000円を当座預金口座へ預け入れたが、銀行の営業時間外のため、銀行側は翌日付の入金としていた。
  • 買掛金支払いのため振り出した小切手30,000円が、先方に未渡しであった。
  • 受取手形20,000円が取り立てられていたが、通知が未達であった。

このとき、銀行の残高証明書に記載されていた残高として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

890,000円
950,000円
1,010,000円
1,070,000円

出典:中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

  • 正解:イ(950,000円)

解説

当座預金勘定残高(帳簿残高):960,000円
これを銀行残高に合わせるために調整する。

  1. 未達入金(+60,000円)
     帳簿には記録済みだが、銀行にはまだ反映されていない。
     → 銀行残高は帳簿より60,000円少ない。
  2. 未渡小切手(−30,000円)
     帳簿では支払済みだが、銀行にはまだ処理されていない。
     → 銀行残高は帳簿より30,000円多い。
  3. 未通知取立(+20,000円)
     銀行では入金済みだが、帳簿には未記録。
     → 銀行残高は帳簿より20,000円多い。

計算

960,000円(帳簿残高)
− 60,000円(未達入金)
+ 30,000円(未渡小切手)
+ 20,000円(未通知取立)
950,000円


選択肢の検討

  • ア(890,000円):未達入金だけを考慮した誤答。
  • ウ(1,010,000円):未通知取立だけを考慮した誤答。
  • エ(1,070,000円):逆算や符号ミスによる誤答。
  • イ(950,000円):正しい。

学習のポイント

  • 銀行勘定調整表の典型パターン:
  • 未達入金 → 銀行残高は帳簿より少ない。
  • 未渡小切手 → 銀行残高は帳簿より多い。
  • 未通知取立 → 銀行残高は帳簿より多い。
  • 試験では「帳簿残高から銀行残高へ」か「銀行残高から帳簿残高へ」かを意識して整理すること。