難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(標準原価差異・総平均法)
- 正答率: ★★★★☆(手順を守れば簡潔)
- 重要度: ★★★☆☆(材料価格差異の基本)
問題文
8月中の材料Sの取引に関する以下の資料に基づき、材料消費価格差異として最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、材料の予定消費価格は510円/kgであり、材料の実際消費額は総平均法を用いて計算している。
【資料】
| 日付 | 摘要 | 数量 | 単価 |
|---|---|---|---|
| 8月1日 | 前月繰越 | 20 kg | 500 円/kg |
| 10日 | 仕入 | 30 kg | 600 円/kg |
| 25日 | 出庫(うち直接材料30kg・間接材料10kg) | 40 kg | — |
| 31日 | 次月繰越 | 10 kg | — |
〔解答群〕
ア
1,500 円の不利差異
イ
1,500 円の有利差異
ウ
2,000 円の不利差異
エ
2,000 円の有利差異
出典:中小企業診断協会|2019年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
- 正解:ウ(2,000円の不利差異)
解説
- 総平均単価の算定
- 期首在庫:20kg × 500円 = 10,000円
- 当月仕入:30kg × 600円 = 18,000円
- 計:数量50kg、金額28,000円 → 総平均単価 28,000 ÷ 50 = 560円/kg
- 実際消費額(総平均法)
- 出庫40kg → 40kg × 560円 = 22,400円
- 予定消費額(標準)
- 標準単価:510円/kg → 40kg × 510円 = 20,400円
- 材料消費価格差異
- 価格差異 = 実際消費額 − 標準消費額 = 22,400 − 20,400 = 2,000円(不利差異)
学習のポイント
- 総平均法では「期首在庫+当月仕入」で平均単価を出して消費額を計算する。
- 材料消費価格差異は「単価差」による差異。数量は標準と実際が一致している前提で比較する。
- 不利差異=実際額が標準より高い(コスト増)、有利差異=実際額が標準より低い(コスト減)。