難易度・正答率・重要度
- 難易度:★★★☆☆(UMLダイアグラムの対応付け)
- 正答率:★★★☆☆(名称の取り違えに注意)
- 重要度:★★★☆☆(要件定義〜設計の基礎)
問題文
オブジェクト指向のシステム開発に利用されるモデリング技法の代表的なものとして、UML(Unified Modeling Language)がある。
UMLで利用されるダイアグラムにはいろいろなものがあるが、下記のa~dの記述はどのダイアグラムに関する説明か。最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
対象となるシステムとその利用者とのやり取りを表現するダイアグラム。
b
対象となるシステムを構成する概念・事物・事象とそれらの間にある関連を表現するダイアグラム。
c
システム内部の振る舞いを表現するためのもので、ユースケースをまたがったオブジェクトごとの状態遷移を表現するダイアグラム。
d
活動の流れや業務の手順を表現するダイアグラム。
〔解答群〕
ア
a:アクティビティ図 b:オブジェクト図 c:ユースケース図 d:シーケンス図
イ
a:クラス図 b:配置図 c:コミュニケーション図 d:ステートマシン図
ウ
a:コミュニケーション図 b:コンポーネント図 c:アクティビティ図 d:クラス図
エ
a:ユースケース図 b:クラス図 c:ステートマシン図 d:アクティビティ図
出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)
解答
- 正解:エ(a:ユースケース図/b:クラス図/c:ステートマシン図/d:アクティビティ図)
解説(選択肢ごとの評価)
- ア:×
aは利用者とのやり取り=ユースケース図。アクティビティ図ではない。bの「概念と関連」はクラス図であり、オブジェクト図はインスタンスの静的構造。 - イ:×
aはクラス図ではなくユースケース図。cの「状態遷移」はコミュニケーション図ではなくステートマシン図。dもステートではなくアクティビティ図が活動の流れ。 - ウ:×
aはコミュニケーション図ではなくユースケース図。bのコンポーネント図は構成要素と依存関係で、概念・属性・関連はクラス図。cの状態遷移はアクティビティ図ではなくステートマシン図。dはクラス図ではなく活動の流れ=アクティビティ図。 - エ:〇
a:ユースケース図(アクターとシステムの利用関係)、b:クラス図(概念・属性・関連)、c:ステートマシン図(オブジェクトの状態遷移)、d:アクティビティ図(活動や業務手順のフロー)。
学習のポイント
- ユースケース図: 利用者(アクター)とシステムのやり取りを可視化。
- クラス図: 概念・属性・関連(関係・集約・継承など)を表す静的構造。
- ステートマシン図: オブジェクトの状態と遷移、イベント・ガード・アクションを記述。
- アクティビティ図: 業務・処理の流れを分岐・並行・合流も含めて表現。