過去問解説(経営情報システム)_2020年(R2年) 第19問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(ユーザビリティの基本原則)
  • 正答率: ★★★★☆(定番設計指針)
  • 重要度: ★★★☆☆(UX品質の底上げ)

問題文

Webシステムの開発では、「使いやすさ(ユーザビリティ)」の重要性が指摘されている。

ユーザビリティの向上のための方策に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

応答がすぐにできない場合には、サーバ処理中などの状況を画面に表示するなど、ユーザがシステムの状態を把握できるような仕組みを実装する必要がある。
ユーザがミスを起こしやすい箇所が見つかった場合は、丁寧なエラーメッセージを表示させれば良い。
ユーザがWebサイトの画面にあるボタンを押し間違えた場合に、前の画面に後戻りできたり、最初から操作をやり直せるような仕組みを構築する必要がある。
ユーザビリティ評価においては、システム開発が完了した段階において、問題点を把握することが重要である。

〔解答群〕

aとb
aとc
bとd
cとd

出典:中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解: イ(aとc)

解説

  • a:〇
    応答遅延時の進捗表示や状態通知は「システム状態の可視性」を高め、ユーザ不安と誤操作を防ぐ基本方策。
  • b:×
    単に丁寧なメッセージだけでは不十分。ミスの「予防」や入力制約、リアルタイムバリデーション、復帰手段の設計が必要。
  • c:〇
    アンドゥ/リドゥ、戻る導線、やり直し機能の提供は「エラーからの回復」を支える中核。
  • d:×
    完了後だけでなく、要件定義~設計~プロトタイプ段階から反復的に評価・改善することが重要。

学習のポイント

  • 可視性: ローディング、ステータス、残り時間のヒントを表示。
  • 誤りの予防: 入力制御、プレースホルダ、例示、即時フィードバックでミスを減らす。
  • 回復容易性: 取消/再実行、確認ダイアログ、履歴からの復元を備える。
  • 反復評価: 早期ユーザテスト、A/B、ヒューリスティック評価で継続的に改善。