過去問解説(経済学・経済政策)_2020年(R2年) 第20問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(独占的競争の基本理解)
  • 正答率: ★★★★☆(選択肢の判定が容易)
  • 重要度: ★★★☆☆(市場構造の理解)

問題文

居酒屋は独占的競争市場の一例として考えられている。このような独占的競争市場における居酒屋に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

この居酒屋は、周囲の居酒屋が価格を下げた場合でも、製品差別化のおかげで需要が減少することはない。
この居酒屋は、正の利潤を見込んで新規の居酒屋が多数参入してくると、製品が差別化されていたとしても、長期的に利潤はゼロになる。
この居酒屋は、他の居酒屋とは差別化したメニューを出しているので、価格支配力を持つ。
この居酒屋は、プライス・テイカーである。

〔解答群〕

aとc
aとd
bとc
bとd

出典:中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:ウ(bとc)

解説

  • a:×
    製品差別化があっても、周囲の居酒屋が価格を下げれば需要は一定程度減少する可能性がある。完全に需要が減少しないという断定は誤り。
  • b:〇
    独占的競争市場では、短期的には差別化によって利潤を得られるが、参入自由のため長期的には利潤がゼロに収束する。これは市場構造の基本。
  • c:〇
    製品差別化(例:独自メニュー、雰囲気など)により、居酒屋は一定の価格支配力を持つ。完全競争とは異なり、価格設定の自由度がある。
  • d:×
    プライス・テイカー(価格受容者)は完全競争市場の特徴。独占的競争市場では価格設定力があるため、居酒屋はプライス・テイカーではない。

学習のポイント

  • 独占的競争市場の特徴:
  • 多数の売り手・自由参入
  • 製品差別化あり(ブランド・サービス・立地など)
  • 長期的には利潤ゼロに収束
  • 価格設定力あり(完全競争とは異なる)