難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(保全形態と費用の基礎)
- 正答率: ★★★☆☆(用語と因果の整合性)
- 重要度: ★★★☆☆(TPM・保全戦略の前提知識)
問題文
保全体制と保全費に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
故障が頻発しているような状況では費用の多くが故障の修復に使われるため、保全費のうちでは改良のための費用の比率が高い。
b
設備が安定稼働するようになると状態監視保全によって不具合の原因を事前に処置できるようになるため、事後保全費が下がる。
c
状態監視保全の結果の解析が進むと、時間計画保全の周期が短くなり、保全費全体は減少する。
d
設備保全活動に必要な費用で、設備の修理費、点検・検査にかかる保守費用、保全予備品の在庫費用等の総称が保全費である。
〔解答群〕
ア
aとb
イ
aとc
ウ
aとd
エ
bとc
オ
bとd
出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:オ(bとd)
解説
- a:×
故障頻発期は「事後保全(修復)」費の比率が高くなり、改良費の比率が高いとは言えない。改良保全は長期的に故障率を下げる投資で、故障が多い状況では修理対応が費用の中心になりがち。 - b:〇
状態監視保全(CBM)は異常兆候を捉えて事前処置(予知保全)するため、突発停止や破壊後修理などの事後保全費は低減する。 - c:×
監視結果の解析が進むほど、時間計画保全(TBM)は「必要に応じた保全」に置き換えたり、周期を適正化(延伸や可変化)して過剰保全を減らすのが一般的。「短くなるほど全体費用が減る」とは限らない。 - d:〇
保全費は修理費・点検検査費・保守費用・予備品の在庫費用など、保全活動に要する費用の総称。
学習のポイント
- CBMの効用:異常予兆の検知→事前対応で事後保全費とダウンタイムを削減。
- TBMの見直し:データに基づき周期の適正化(過剰と不足の是正)。
- 費用構成:修理・点検・予備品・改良の各費目を区別し、故障度合いで比率が変わる。