過去問解説(運営管理)_2020年(令和2年) 第21問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(用語の正確な理解)
  • 正答率: ★★★☆☆(基礎知識)
  • 重要度: ★★★☆☆(改善の基本原則)

問題文

生産の合理化に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

ECRSの原則とは、作業を改善する際に、より良い案を得るための指針として用いられる問いかけの頭文字をつなげたもので、最後にする問いかけはStandardizationである。
合理化の3Sとは、標準化、単純化、専門化で、これは企業活動を効率的に行うための基礎となる考え方である。
単純化とは、生産において分業化した各工程の生産速度や稼働時間、材料の供給時刻などを一致させる行為である。
動作経済の原則とは、作業を行う際に最も合理的に作業を行うための経験則で、この原則を適用した結果としてフールプルーフの仕組みが構築できる。

出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:イ

解説(選択肢ごとの評価)

  • ア:×
    ECRSは「Eliminate(排除)・Combine(結合)・Rearrange(再配置)・Simplify(簡素化)」の順で問いかける原則。最後がStandardizationではない。標準化は別概念(合理化3Sの一つ)。
  • イ:〇
    合理化の3Sは「標準化(Standardization)・単純化(Simplification)・専門化(Specialization)」。企業活動の効率化の基本的考え方として定義される。
  • ウ:×
    記述は「同期化(ラインバランシング、タイミングの一致)」の説明に近い。単純化は内容・手順・品種などを減らし、簡素にすること。
  • エ:×
    動作経済の原則は身体動作・作業場配置・工具設計などの経験則でムダ削減に効くが、フールプルーフ(ポカヨケ)は誤り防止の設計概念。直接の帰結として断定するのは不適切。

学習のポイント

  • ECRS: 排除→結合→再配置→簡素化の順で発想を広げる。
  • 合理化3S: 標準化・単純化・専門化を組み合わせて体系的に改善。
  • 用語の切り分け: 単純化≠同期化、動作経済≠フールプルーフ。