過去問解説(運営管理)_2020年(令和2年) 第32問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(在庫管理指標の理解)
  • 正答率: ★★☆☆☆(指標の定義を正しく押さえる必要あり)
  • 重要度: ★★★☆☆(小売業の在庫効率評価に必須)

問題文

以下は、土産物店の店主X氏と中小企業診断士(以下、「診断士」という。)との間で行われた会話である。
会話の中の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔会話文〕

X氏
:「私が経営する店舗の商品在庫は適切なのでしょうか。」
診断士
:「商品在庫量を管理する指標はいくつかあります。売上と在庫の関係を表すものに があります。数値が大きいほど在庫の効率が良いということになります。」
X氏
:「同じ売上で在庫が少なければ、 が高まるということですね。それでは、もっと在庫を減らすほうが良いですね。」
診断士
:「単純に在庫を減らせば良いということではありません。在庫が少なすぎると欠品が起こりやすくなり、販売機会ロスが発生してしまいます。適度な商品在庫を維持することが必要です。」
X氏
:「 以外に、どのような指標を参考にすれば良いでしょうか。」
診断士
:「商品に投下した資本がどれだけ効率的に粗利益を出すことができたかをみる指標に があります。これは、期間中の粗利益額を原価の平均在庫高で除した数値で、Xさんの店の前期の数値を算出すると、業界として適正な水準にあると思います。また、期間中の粗利益額を売価の平均在庫高で除した数値を といい、販売面での生産性を評価する指標です。」

〔解答群〕

A:GMROI B:交差比率 C:商品回転率
A:交差比率 B:GMROI C:商品回転率
A:交差比率 B:商品回転率 C:GMROI
A:商品回転率 B:GMROI C:交差比率
A:商品回転率 B:交差比率 C:GMROI

出典: 中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:エ
    A:商品回転率 B:GMROI C:交差比率

解説

  • 商品回転率(A)
    売上と在庫の関係を示す基本指標。売上高 ÷ 平均在庫高で算出され、数値が大きいほど在庫効率が良い。
  • GMROI(B)
    「Gross Margin Return on Inventory Investment」の略。粗利益 ÷ 原価ベースの平均在庫高で算出。投下資本の効率性を測る。
  • 交差比率(C)
    粗利益 ÷ 売価ベースの平均在庫高で算出。販売面での生産性を評価する指標。

学習のポイント

  • 在庫管理指標は複数あり、目的に応じて使い分ける。
  • 商品回転率:在庫効率の基本指標。
  • GMROI:在庫投資の収益性を評価。
  • 交差比率:販売面での生産性を評価。
  • 試験では「原価ベースか売価ベースか」の違いに注意する。