難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(CVP分析の基礎)
- 正答率: ★★★★☆(計算ルールを知っていれば正答可能)
- 重要度: ★★★☆☆(管理会計の基本)
問題文
G社の前期と当期の損益計算書は以下のように要約される。下記の設問に答えよ。
損益計算書(単位:百万円)
| 前期 | 当期 | |
|---|---|---|
| 売上高 | 2,500 | 2,400 |
| 変動費 | 1,250 | 960 |
| 固定費 | 1,000 | 1,200 |
| 営業利益 | 250 | 240 |
(設問1)
当期の損益分岐点売上高として、最も適切なものはどれか。
ア
1,600 万円
イ
1,800 万円
ウ
2,000 万円
エ
3,000 万円
(設問2)
G社の収益性に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア
損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、売上の減少による。
イ
損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の上昇による。
ウ
損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。
エ
損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の上昇による。
出典:中小企業診断協会|2020年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
設問1の解答
正解:ウ(2,000 万円)
解説
- 当期の変動費率を計算する。
変動費率 = 変動費 ÷ 売上高 = 960 ÷ 2,400 = 0.40(40%) - 貢献利益率を求める。
貢献利益率 = 1 − 変動費率 = 0.60(60%) - 損益分岐点売上高を算出する。
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 貢献利益率
= 1,200 ÷ 0.60 = 2,000
設問2の解答
正解:ア
解説
- 前期の変動費率:1,250 ÷ 2,500 = 0.50(50%)
- 当期の変動費率:960 ÷ 2,400 = 0.40(40%)
→ 変動費率はむしろ改善している。 - 前期の損益分岐点比率:1,000 ÷ 2,500 = 0.40(40%)
- 当期の損益分岐点比率:2,000 ÷ 2,400 = 0.833…(83.3%)
→ 大幅に悪化している。 - この悪化の主因は「売上の減少」によるものと解釈できる。
よって、最も適切なのは ア。
学習のポイント
- 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 貢献利益率
- 損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高 ÷ 実際売上高
- 変動費率の変化と売上高の変化のどちらが影響しているかを見極めることが重要。