難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(概念整理)
- 正答率: ★★★☆☆(用語の正誤)
- 重要度: ★★★☆☆(クラウド/エッジの基礎)
問題文
ネットワーク技術の進展により、情報システムは2000年代より、それまでのクライアント・サーバ型の情報処理からクラウドコンピューティングへと進化した。また2010年代半ば以降は、エッジコンピューティングを活用する動きも見られるようになった。
これらの動きに関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a
クラウドコンピューティングは、インターネットなどを介してコンピュータの資源をサービスの形で利用者に提供するコンピューティングの形態である。
b
パブリッククラウドと違いプライベートクラウドの場合には、自社の建物内でサーバや回線などの設備を構築・運用する必要がある。
c
エッジコンピューティングは、デバイスの近くにコンピュータを配置することによって、回線への負荷を低減させ、リアルタイム性を向上させることができる。
d
エッジコンピューティングを導入することによって IaaS の環境を実現できる。
e
クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングは、併存させることはできない。
〔解答群〕
ア
aとc
イ
aとd
ウ
bとd
エ
bとe
オ
cとe
出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)
解答
- 正解: ア(aとc)
解説(項目ごとの評価)
- a:〇
クラウドはインターネット等を介し、計算資源やストレージ、アプリケーションをサービスとして提供する形態。 - b:×
プライベートクラウドは自社設備に限定されない。外部データセンターや専用クラウド基盤を用いた運用もあり、必ず「自社建物内」で構築する必要はない。 - c:〇
エッジはデバイス近傍での処理により回線負荷を軽減し、遅延を抑えてリアルタイム性を高める。 - d:×
IaaSはクラウドのサービスモデル。エッジの導入それ自体は位置や分散方式の概念であり、IaaSの実現可否と同義ではない。 - e:×
クラウドとエッジは補完関係で併存可能。中核はクラウド、即時処理はエッジという分担が一般的。
学習のポイント
- 併用設計: 中央集約(クラウド)+近傍処理(エッジ)で性能とコストを両立。
- 用語の切り分け: 形態(クラウド/エッジ)とサービスモデル(IaaS/PaaS/SaaS)は別軸。