難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(保有主体の時系列識別)
- 正答率: ★★★★☆(政策イベントの反映)
- 重要度: ★★★☆☆(マクロ金融の基本知識)
問題文
下図は、国債等の保有者別内訳である。
図中の a~c に該当する保有者の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア
a:金融機関(中央銀行を除く) b:個人 c:中央銀行
イ
a:金融機関(中央銀行を除く) b:中央銀行 c:個人
ウ
a:個人 b:中央銀行 c:金融機関(中央銀行を除く)
エ
a:中央銀行 b:金融機関(中央銀行を除く) c:個人
オ
a:中央銀行 b:個人 c:金融機関(中央銀行を除く)
出典:中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)
解答
- 正解:エ(a:中央銀行/b:金融機関(中央銀行を除く)/c:個人)
解説
- a:中央銀行
2013年以降の大規模金融緩和(国債買入)の影響で、中央銀行の保有比率が一貫して上昇し、直近では最も高い水準に達している折れ線が a。長期的な増加トレンドが明確で、50%近辺まで伸びる形が特徴。 - b:金融機関(中央銀行を除く)
銀行・保険・年金などの保有比率は、中央銀行の買入拡大に伴って相対的に低下。ただし依然として高めのシェアを維持する中位の折れ線が b。2005〜2010頃は高水準、その後じわり低下。 - c:個人
個人の国債保有は一貫して小さく、低位安定の折れ線が c。数%〜一桁台にとどまり、長期的変動も小さい。 - 補助ラベル(その他・政府・海外)との整合
図中の注記は分類の補助だが、主要3主体(中央銀行、国内金融機関、個人)の動きは上記の時系列パターンと一致する。海外は一部増減があるものの、ここで問われる a〜c は国内主体の典型形状で見分けられる。
学習のポイント
- 保有構造の変化: 金融緩和で中央銀行の保有が拡大、他主体のシェアは相対的に縮小。
- 相対的識別: 「急伸=中央銀行」「中位で緩やかに低下=国内金融機関」「常に低位=個人」。
- 試験対策: 政策イベント(国債買入)と保有者別シェアの因果関係を押さえる。