過去問解説(運営管理)_2021年(令和3年) 第8問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(時系列予測の基礎)
  • 正答率: ★★★☆☆(用語の定義把握で得点可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(在庫・需要計画の基本)

問題文

需要量の時系列データを用いる需要予測法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

移動平均法の予測精度は、個々の予測値の計算に用いるデータ数に依存しない。
移動平均法では、期が進むにつれて個々の予測値の計算に用いるデータ数が増加する。
指数平滑法では、過去の需要量にさかのぼるにつれて重みが指数的に減少する。
指数平滑法では、過去の予測誤差とは独立に将来の需要量が予測される。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:ウ
    (指数平滑法では、過去の需要量にさかのぼるにつれて重みが指数的に減少する)

解説

  • ア:×
    予測精度は移動平均の「窓幅(データ数)」に依存する。窓が小さいと反応は速いがノイズに弱く、窓が大きいと滑らかだが遅れる。
  • イ:×
    移動平均法は固定のデータ数(窓幅)で計算する。期が進んでも用いるデータ数は増えない。
  • ウ:〇
    単純指数平滑法は、最近のデータほど重みが大きく、過去に遡るほど重みが指数的に小さくなる。
  • エ:×
    指数平滑法の予測は、直前の予測誤差を平滑化係数で取り込んで更新するため、過去の予測誤差と独立ではない。

学習のポイント

  • 移動平均の設計: 窓幅の選択がトレンド追随性とノイズ耐性のトレードオフを決める。
  • 指数平滑の直感: 直近情報を重視し、古い情報は指数的に忘れることで適応性を高める。
  • 更新式の理解: 予測=前回予測+平滑化係数×(観測-前回予測)。誤差取り込みがキモ。