過去問解説(運営管理)_2021年(令和3年) 第17問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(作業測定の分類と適用場面の基本整理)
  • 正答率: ★★★☆☆(類似概念の混同に注意すれば取りやすい)
  • 重要度: ★★☆☆☆(標準時間設定の基礎論点)

問題文

作業測定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

PTS法では、作業設計が終了した後、その作業を正確に再現して実測しなければ標準時間を求めることができない。
間接測定法である標準時間資料法は、過去に測定された作業単位ごとに資料化されている時間値を使って標準時間を求めるもので、類似の作業が多い職場に適している。
直接測定法であるストップウオッチ法は、作業を要素作業または単位作業に分割して直接測定する方法で、サイクル作業には適していない。
人と機械が共同して行っているような作業における手待ちロスや停止ロスの改善を実施する場合には、人と機械に1人ずつ観測者がついて工程分析を行う必要がある。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:イ
    (間接測定法の標準時間資料法は、過去の資料化された時間値を用いるため、類似作業が多い職場に適する)

解説

  • ア:×
    PTS法(既定時間法)は、要素動作に標準化された時間値を割り当てて標準時間を算出する「間接測定法」。実測の再現が必須ではない。
  • イ:〇
    標準時間資料法は、過去に測定・整備された標準時間の資料を用いる間接測定法。同種・類似作業が多い職場で効率的に標準時間を設定できる。
  • ウ:×
    ストップウォッチ法(時間研究)は代表的な「直接測定法」で、繰り返し(サイクル)作業の測定に適している。サイクル作業に不適は誤り。
  • エ:×
    人と機械の共同作業のロス改善は、主に「ワークサンプリング」や「同時作業分析」で把握・改善する。人と機械にそれぞれ観測者が必須という決まりはない。

学習のポイント

  • 直接測定法の代表: ストップウォッチ法(時間研究)は繰り返し作業に強い。
  • 間接測定法の代表: PTS法/標準時間資料法は過去の標準値を適用。設計段階でも標準時間を見積もれる。
  • 適用場面の見極め: 類似作業が多い職場=資料法が有効、設計段階の予測=PTSが有効、現場の変動把握=ワークサンプリングが有効。