過去問解説(運営管理)_2021年(令和3年) 第18問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(サーブリッグ分析の読み取り)
  • 正答率: ★★☆☆☆(動作要素と改善の整合性が鍵)
  • 重要度: ★★★☆☆(IEの基本:両手作業・保持の削減)

問題文

ある部品の検査工程では、部品のふたを取り外して中身の配線に異常がないかをチェックする作業をしている。この工程のレイアウトを下図に、作業手順①~④を図の右に示している。この作業をサーブリッグ分析した結果を下表に示す。この分析結果から得られる判断に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕

最初に改善すべきは、第1類に分類される「保持」と「手待ち」である。
左手の動作要素5から12に保持があるので、両手作業が可能な保持具を導入する。
部品箱、合格品箱、不合格品箱の配置を見ると、すべて正常作業域に配置されているため、レイアウトは改善しなくてよい。
右手の分析結果より、仕事をするうえで必要な動作要素は8つである。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:イ
    (左手の保持が継続するため、治具導入で両手作業化するのが適切)

解説

  • ア:×
    「第1類」の分類を根拠に優先改善対象を断定するのは不適切。保持・手待ちは改善対象だが、まず両手作業阻害の継続保持をなくす治具化が合理的。
  • イ:〇
    左手の動作要素5〜12で保持が連続しており、片手作業になっている。保持具(治具)導入で固定し、左右同時の作業でムダ(保持・手待ち)を削減できる。
  • ウ:×
    箱の配置が正常作業域と断定できないうえ、動線や到達距離の短縮余地が一般に存在する。レイアウトは検討余地あり。
  • エ:×
    右手の動作要素は分析表からも8つに限定されない。必要要素の数を固定する根拠がない。

学習のポイント

  • 両手作業の原則: 片手の保持を治具で置き換え、左右同時化でサイクル短縮。
  • 保持・手待ちの削減: 多い箇所を特定し、固定化・自動位置決めでムダを除去。
  • レイアウト最適化: 到達距離・手の移動(TL/TE)を最短化する配置が基本。
  • 分析表の読み方: 連続する保持・手待ち・移動要素の塊を見つけ、対策(治具化・標準手順)に直結させる。