難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(物流改善と指標の対応力が問われる)
- 正答率: ★★☆☆☆(複数の改善内容と指標の理解が必要)
- 重要度: ★★★☆☆(共同輸配送・物流効率化の実務知識)
問題文
トラック運送における共同輸配送に関する以下の【取組内容】と、取組前よりも改善が期待される【生産性指標】の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【取組内容】
①
取組前には、荷主Aと荷主Bそれぞれの貨物を異なるトラックに積んでも、両方のトラックに他の貨物を積載する余裕があったため、荷主Aと荷主Bの貨物を同じトラックに積み合せることにした。
②
取組前には、荷主Cの貨物を着地でトラックから降ろした後に帰り荷がなかったため、荷主Cの納品後に荷主Dの貨物を帰り荷として積載することにした。
③
取組前には、荷主Eの貨物を積載したトラックが、発地X・着地Y間を宿泊を伴いながら往復運行し、荷主Fの貨物を積載したトラックが、発地Y・着地X間を宿泊を伴いながら往復運行していた。このため、両方のトラックが発着地X・Y間の中間地点で出会い、互いの貨物を積み替えて宿泊を伴わずに輸送することにした。ただし、トラック1台に乗車するドライバーは1人とする。
【生産性指標】
a
実働率(トラックの運行可能な時間に占める、走行や荷役、手待ちなど実際に稼働した時間の割合)
b
実車率(トラックの走行距離に占める、実際に貨物を積載して走行した距離の割合)
c
積載率(貨物を積載して走行するトラックの最大積載量に占める、実際に積載した貨物の量の割合)
〔解答群〕
ア
①とa ②とb ③とc
イ
①とa ②とc ③とb
ウ
①とb ②とc ③とa
エ
①とc ②とa ③とb
オ
①とc ②とb ③とa
出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:オ
(①とc/②とb/③とa)
解説
① 荷主A・Bの貨物を同じトラックに積み合わせ
- 積載量の向上が目的 → 積載率(c)
→ 積載効率が上がることで、空きスペースの無駄が減る。
② 帰り荷の活用(荷主C→D)
- 空車走行の削減 → 実車率(b)
→ 往復ともに積載することで、実際に荷物を運ぶ距離の割合が増える。
③ 中間地点で積み替え、宿泊不要に
- ドライバーの拘束時間短縮 → 実働率(a)
→ 宿泊が不要になり、実際に稼働している時間の割合が高まる。
学習のポイント
- 積載率(c):容積や重量に対する実際の積載量。積み合わせや積載効率改善で向上。
- 実車率(b):走行距離のうち、荷物を積んでいる距離の割合。帰り荷活用で向上。
- 実働率(a):拘束時間のうち、実際に作業している時間の割合。待機・宿泊削減で向上。
- 共同輸配送の効果:積載効率・運行効率・人件費削減・環境負荷低減など多方面に及ぶ。
- 試験対策:改善内容と指標の因果関係を整理して覚える。物流用語の定義も重要。