難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(EDI接続方式と課題の整理)
- 正答率: ★★☆☆☆(用語の対応関係を正しく理解)
- 重要度: ★★★☆☆(中小企業のデジタル取引基盤)
問題文
「中小企業共通EDI標準」は、中小企業の生産性をより一層向上させることを目的として、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会から公開されている。このEDI標準の制定に至る経過に関する以下の文章において、空欄A~Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
企業間取引のデジタル化は、1985年の通信自由化を起点として、専用線やISDNによる A 方式(発注者1対受注者1の接続方式)が利用された。しかしこの方式では、EDI利用者が高額なEDI送受信設備投資を必要としたため、取引量の大きな大企業間取引にしか、普及しなかった。また受注者は顧客ごとに対応する必要があり、いわゆる B 問題が発生した。2000年頃よりインターネットの普及に伴い、受注者はインターネット接続環境が整った接続可能なパソコンがあれば利用可能な C 方式(発注者1対受注者多数の接続方式)が普及し始めた。しかしこの方式は、発注者ごとに固有の仕様が導入され、提供されるデジタル注文データのフォーマットもバラバラであったため、いわゆる D 問題が発生した。
〔解答群〕
ア
A:WEB-EDI B:多画面 C:個別EDI D:多端末
イ
A:WEB-EDI B:多端末 C:個別EDI D:多画面
ウ
A:個別EDI B:多画面 C:WEB-EDI D:多端末
エ
A:個別EDI B:多端末 C:WEB-EDI D:多画面
出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:エ
(A:個別EDI/B:多端末/C:WEB-EDI/D:多画面)
解説
- A=個別EDI
専用線・ISDNを用いた1対1接続の従来型EDIで、高額投資が必要になりやすい。 - B=多端末問題
受注者が顧客ごとに個別対応し、複数のEDI端末・環境を抱える非効率が生じる課題。 - C=WEB-EDI
インターネット上のブラウザで利用可能な1対多の接続方式として普及。 - D=多画面問題
発注者ごとに画面・仕様がばらつき、受注者が多様な画面やフォーマットに都度対応する非効率。
学習のポイント
- 個別EDI→WEB-EDIの流れ:投資負担の軽減と普及拡大が背景。
- 課題の本質:受注側の「多端末・多画面」負担を標準化で解消すること。
- 標準化の意義:共通フォーマットにより運用負荷を低減し、生産性向上につながる。