過去問解説(財務・会計)_2021年(令和3年) 第12問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(損益分岐点分析の基本)
  • 正答率: ★★★★☆(基礎知識があれば正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(管理会計の頻出論点)

問題文

損益分岐点分析に関する記述として、最も適切なものはどれか。

安全余裕率は、損益分岐点比率の逆数である。
損益分岐点売上高は、固定費を変動費率で除して求められる。
損益分岐点比率は小さいほど赤字になるリスクが低い。
目標利益達成のための売上高は、損益分岐点売上高に目標利益を加算して求められる。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

  • 正解:ウ(損益分岐点比率は小さいほど赤字になるリスクが低い)

解説

  • ア:×
    安全余裕率は「(実際売上高 − 損益分岐点売上高)÷ 実際売上高」で求める。損益分岐点比率の逆数ではない。
  • イ:×
    損益分岐点売上高は「固定費 ÷ 貢献利益率」で求める。変動費率で除するのは誤り。
  • ウ:〇
    損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高 ÷ 実際売上高。
    この比率が小さいほど、実際売上高に対して損益分岐点が低い位置にあるため、赤字に陥るリスクは低い。
  • エ:×
    目標利益達成のための売上高は「(固定費+目標利益)÷ 貢献利益率」で求める。単純に損益分岐点売上高に目標利益を加算するのは誤り。

学習のポイント

  • 損益分岐点売上高
    固定費 ÷ 貢献利益率
  • 安全余裕率
    (実際売上高 − 損益分岐点売上高)÷ 実際売上高
  • 損益分岐点比率
    損益分岐点売上高 ÷ 実際売上高。小さいほど安全余裕が大きい。
  • 試験対策
    「分子・分母の関係」を整理して公式を暗記するよりも、意味を理解しておくと応用が効く。