過去問解説(財務・会計)_2021年(令和3年) 第14問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★☆☆☆☆(資金調達の基礎)
  • 正答率: ★★★★★(基本知識で正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(企業金融の基本論点)

問題文

資金調達の形態に関する記述として、最も適切なものはどれか。

株式分割は直接金融に分類される。
減価償却は内部金融に分類される。
増資により発行した株式を、銀行が取得した場合は間接金融となる。
転換社債は、株式に転換されるまでは負債に計上されるので間接金融である。

出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:イ(減価償却は内部金融に分類される)


解説

  • ア:× 株式分割
    株式分割は既存株式を分割して流動性を高める行為であり、新たな資金調達ではない。したがって直接金融には分類されない。
  • イ:〇 減価償却
    減価償却は費用計上によって税引後利益を圧縮し、現金流出を伴わないため、内部資金を生み出す効果がある。これを「内部金融」と呼ぶ。
  • ウ:× 増資と銀行取得
    株式発行は投資家から直接資金を調達する「直接金融」であり、銀行が取得しても間接金融にはならない。
  • エ:× 転換社債
    転換社債は株式に転換されるまでは負債として計上されるが、社債発行は投資家から直接資金を調達するため「直接金融」に分類される。

学習のポイント

  • 直接金融:株式や社債の発行により、投資家から直接資金を調達する方法。
  • 間接金融:銀行などの金融機関を通じて資金を借り入れる方法。
  • 内部金融:減価償却や利益留保など、企業内部で資金を生み出す方法。
  • 試験対策
    「株式・社債=直接金融」「銀行借入=間接金融」「減価償却・利益留保=内部金融」と整理して覚えると混乱しにくい。