難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(投資意思決定の基礎)
- 正答率: ★★★★☆(公式の理解で正答可能)
- 重要度: ★★★☆☆(キャッシュフローの税効果)
問題文
当社はある機械の導入の可否を検討している。この機械の導入により、年間の税引前キャッシュフローが 2,000 万円増加する。また、この機械の年間減価償却費は 900 万円である。
実効税率を 30%とするとき、年間の税引後キャッシュフローはいくらになるか。最も適切なものを選べ。
ア
870 万円
イ
1,100 万円
ウ
1,670 万円
エ
2,030 万円
出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
問題文
当社はある機械の導入の可否を検討している。この機械の導入により、年間の税引前キャッシュフローが 2,000 万円増加する。また、この機械の年間減価償却費は 900 万円である。
実効税率を 30%とするとき、年間の税引後キャッシュフローはいくらになるか。最も適切なものを選べ。
〔解答群〕
ア
870 万円
イ
1,100 万円
ウ
1,670 万円
エ
2,030 万円
出典: 中小企業診断協会|2021年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:ウ(1,670 万円)
解説
- 税引前キャッシュフロー(増分)
2,000 万円 - 減価償却費(非資金費用)
900 万円 - 課税所得の増分(税引前利益)
税引前キャッシュフロー − 減価償却費
= 2,000 − 900 = 1,100 万円 - 税額(実効税率 30%)
1,100 × 0.30 = 330 万円 - 税引後キャッシュフロー
税引前キャッシュフロー − 税額
= 2,000 − 330 = 1,670 万円
学習のポイント
- キャッシュフロー計算の基本式
税引後キャッシュフロー = 税引前キャッシュフロー − 税金
(税金は「課税所得 × 税率」で算出) - 減価償却の扱い
減価償却費はキャッシュアウトを伴わない費用。
したがって「課税所得」を減らす効果(節税効果)はあるが、キャッシュフローからは控除しない。 - 試験対策
- 「税引前キャッシュフロー」と「税引前利益」の違いに注意。
- 減価償却費はキャッシュフロー計算では足し戻すイメージを持つと理解しやすい。
- 投資意思決定問題では「税引後キャッシュフロー」を正しく算出できるかがポイント。