過去問解説(経営法務)_2022年(R4年) 第10問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(基本知識の組み合わせ。やや思考を要する。)
  • 正答率:★★★★☆(正答率70〜90%。比較的易しい。)
  • 重要度:★★★★☆(頻出論点。制度理解に直結。)

問題文

著作権法に関する記述として、最も適切なものはどれか。


「講演」は「言語の著作物」には該当せず、著作物として著作権法に規定されていない。
「地図」は、著作物として著作権法に規定されていない。
「美術の著作物」は「美術工芸品」を含むことは、著作権法に規定されていない。
「無言劇」は、著作物として著作権法に規定されている。

出典:中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|経営法務(PDF)


解答

正解:エ
「無言劇」は著作物として著作権法に規定されている。


解説

ア:×
「講演」は言語の著作物に該当し、著作権法で保護される。該当しないとする記述は誤り。

イ:×
「地図」は著作物として著作権法に規定されており、創作性が認められる限り保護対象となる。記述は誤り。

ウ:×
「美術の著作物」には「美術工芸品」も含まれる。著作権法上、工芸的な創作物も保護対象であるため、記述は誤り。

エ:〇
「無言劇」は著作権法上の著作物として明示的に規定されている。言語を用いない演劇的表現も保護対象となる。


学習のポイント

  • 著作権法では、言語・音楽・美術・映像・演劇など多様な表現形式が著作物として保護される。
  • 「講演」「地図」「美術工芸品」「無言劇」など、具体的な例を通じて著作物の範囲を理解することが重要。
  • 表現形式にかかわらず、創作性が認められるものは著作権の対象となる。