過去問解説(経済学・経済政策)_2022年(R4年) 第17問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(市場構造の基本)
  • 正答率: ★★★★☆(用語理解)
  • 重要度: ★★★☆☆(競争市場の分類)

問題文

完全競争と不完全競争における市場の特徴に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

完全競争市場の売り手は多数であるのに対して、独占的競争市場では売り手が少数である。
完全競争市場の売り手はプライス・テイカーであるのに対して、不完全競争市場における売り手はプライス・メイカーである。
完全競争市場の売り手が同質財のみを生産するのと同様に、不完全競争市場における売り手も同質財のみを生産する。

〔解答群〕

a:正  b:正  c:正
a:正  b:誤  c:誤
a:誤  b:正  c:正
a:誤  b:正  c:誤
a:誤  b:誤  c:正

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解:エ(a:×/b:〇/c:×)

解説

  • a:×
     独占的競争市場(monopolistic competition)は「多数の売り手」が存在し、製品差別化によって競争する。少数であるのは寡占市場や独占市場の特徴。
  • b:〇
     完全競争市場では、売り手は市場価格を受け入れる「プライス・テイカー」。一方、不完全競争市場では、売り手が価格を設定できる「プライス・メイカー」となる。
  • c:×
     完全競争市場では同質財(均一な商品)を扱うが、不完全競争市場では差別化された財(異質財)を扱うのが一般的。よって「同様に同質財のみ」は誤り。

学習のポイント

  • 完全競争市場: 多数の売り手・買い手、同質財、価格受容者(プライス・テイカー)
  • 不完全競争市場: 売り手が価格設定、製品差別化(異質財)、市場支配力あり
  • 市場構造の分類:
    ・完全競争
    ・独占的競争(多数の売り手+差別化)
    ・寡占(少数の売り手)
    ・独占(唯一の売り手)