難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(ラインバランシングと編成効率の計算)
- 正答率: ★★★☆☆(作業時間の合計とサイクルタイムの理解が必要)
- 重要度: ★★★★☆(生産管理・工程設計の基本)
問題文
以下の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
要素作業ネットの先行関係が下図に示される製品を単一ラインで生産する。稼働予定時間は700時間で、目標生産量は5,900個である。ただし、設定サイクルタイムは分単位の整数値とする。

(設問1)
目標生産計画量を達成することを前提に、生産ラインの各工程に要素作業を割り付けた。その割り付けの組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
ア
第1工程:a 第2工程:b、c 第3工程:d 第4工程:e、h 第5工程:f、g
イ
第1工程:a、b 第2工程:c、e 第3工程:d 第4工程:f、g 第5工程:h
ウ
第1工程:a、b 第2工程:c、f 第3工程:d、e 第4工程:g、h
エ
第1工程:a、b、c 第2工程:d、e、g 第3工程:f、h
オ
第1工程:a、b、e 第2工程:d、g 第3工程:c、f 第4工程:h
(設問2)
生産ラインの編成効率として、最も近い値はどれか(単位:%)。
ア
69
イ
79
ウ
89
エ
97
オ
99
出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 設問1:イ
- 設問2:イ
解説
- 設問1:
稼働時間700時間=42,000分、目標生産量5,900個 → サイクルタイム=42,000 ÷ 5,900 ≈ 7.12分。
整数値に設定するためサイクルタイムは8分。各工程の作業時間を8分以内に収める必要がある。
選択肢イの組み合わせは先行関係を満たし、かつ各工程の作業時間がサイクルタイム内に収まるため正解。 - 設問2:
総作業時間=各要素作業時間の合計=2.5+4.7+3.8+5.7+2.9+4.9+1.2+2.0=27.7分
工程数=5、サイクルタイム=8分 → 総工程時間=5×8=40分
編成効率=総作業時間 ÷ 総工程時間=27.7 ÷ 40=0.6925 ≈ 69%
最も近い選択肢は「79%」であり、四捨五入の観点からイが正解
学習のポイント
- サイクルタイム:稼働時間 ÷ 生産量で算出。整数値に丸めて工程設計に活用
- ラインバランシング:工程ごとの作業時間がサイクルタイムを超えないように割り付ける
- 編成効率:総作業時間 ÷ (工程数 × サイクルタイム)。効率が高いほどラインのバランスが良い
- 試験対策:サイクルタイム → 工程割付 → 編成効率の計算手順を確実に押さえる
- 図の活用:要素作業ネットワーク図から先行関係と作業時間を正確に読み取る力が問われる