過去問解説(運営管理)_2022年(令和4年) 第17問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(保全分類の理解)
  • 正答率: ★★★★☆(用語の定義が分かれば得点可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(TPM・保全活動の基礎)

問題文

生産保全の観点から見た保全活動に関する記述として、最も適切なものはどれか。

あらかじめ代替機を用意し、故障してから修理した方がコストがかからない場合は、予防保全を選択する。
過去に発生した故障が再発しないように改善を加える活動は、事後保全である。
設備の劣化傾向について設備診断技術などを用いて管理することによって、保全の時期や修理方法などを決める予防保全の方法を状態監視保全という。
掃除、給油、増し締めなどの活動は、設備の劣化を防ぐために実施される改良保全である。

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:ウ

解説

  • ア:×
    故障後に修理する方がコストが安い場合は「事後保全」が選択される。予防保全ではない。
  • イ:×
    故障の再発防止のために改善を加える活動は「改良保全」に該当する。事後保全は故障後の修理対応。
  • ウ:〇
    設備診断技術を用いて劣化傾向を把握し、保全時期や方法を決定する保全方式は「状態監視保全」。予防保全の一種であり、記述は正しい。
  • エ:×
    掃除・給油・増し締めなどは「日常保全」や「予防保全」に分類される。改良保全は設備構造や条件の改善を伴う活動。

学習のポイント

  • 事後保全:故障後に修理する保全。コスト優先で選ばれることもある。
  • 予防保全:故障を未然に防ぐための保全。定期保全・状態監視保全などがある。
  • 改良保全:故障や不具合の再発防止のために、設備や作業方法を改善する保全。
  • 状態監視保全:振動・温度・音などの診断技術を用いて、設備の状態を監視し、保全時期を判断する。
  • 日常保全:清掃・給油・点検など、作業者が日常的に行う保全活動。