過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第1問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(銀行勘定調整表の典型問題)
  • 正答率: ★★★☆☆(仕訳の影響を正しく把握できるかがポイント)
  • 重要度: ★★★★☆(決算整理の基本論点)

問題文

以下の資料に基づき、決算日の調整後の当座預金勘定残高として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【資料】

当店の決算日現在の当座預金勘定残高は500,000円であったが、銀行から受け取った残高証明書の残高は480,000円であったので、不一致の原因を調査したところ、次の事実が判明した。

  1. 仕入先銀座商店へ買掛金80,000円の支払いのために振出した小切手が、未取付であった。
  2. 得意先京橋商店から売掛金150,000円の当座振込があったが、通知未達のため未記入である。
  3. 得意先新橋商店が振出した小切手200,000円を当座預金口座へ預け入れたが、いまだ取り立てられていない。
  4. 水道光熱費50,000円の通知が未達である。

〔解答群〕

520,000円
600,000円
620,000円
720,000円

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:イ(600,000円)


解説

  1. 当座預金残高(帳簿ベース)
    決算日現在の帳簿残高は 500,000円
  2. 調整項目の確認
  • ① 未取付小切手(80,000円)
    → すでに帳簿からは減額済み。銀行側では未処理。帳簿残高に修正不要。
  • ② 京橋商店からの当座振込(150,000円)
    → 銀行では入金済みだが帳簿未記入。帳簿残高に +150,000円
  • ③ 新橋商店の小切手(200,000円)
    → 帳簿では入金済みだが、銀行では未取立。帳簿残高に修正不要。
  • ④ 水道光熱費(50,000円)
    → 銀行では引落済みだが帳簿未記入。帳簿残高に −50,000円
  1. 調整後残高の計算
    500,000 + 150,000 − 50,000 = 600,000円

学習のポイント

  • 銀行勘定調整表の典型パターン:
  • 未取付小切手:帳簿は処理済み → 修正不要
  • 未記帳の入金:帳簿に加算
  • 未取立小切手:帳簿は処理済み → 修正不要
  • 未記帳の引落:帳簿から減算
  • 「帳簿残高」を基準に修正するか、「銀行残高」を基準に修正するかを明確にすることが重要。