過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第9問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(退職給付会計の基礎)
  • 正答率: ★★★★☆(基礎知識で判断可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(会計基準の理解)

問題文

退職給付会計に関する記述として、最も不適切なものはどれか。


退職給付会計における年金資産とは、制度に基づいて積み立てられた年金資産だけでなく、一定の要件を満たした外部積立の資産も年金資産とみなしている。
退職給付会計における費用は、「退職給付費用」として企業の損益計算書に計上される。
退職給付制度が終了した場合、資産の減少を伴って退職給付債務が減少する。
年金資産および年金債務は両建てで貸借対照表に表示されなければならない。

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:


解説

  • ア:〇
    年金資産には、制度に基づいて積み立てられた資産だけでなく、一定の要件を満たす外部積立資産も含まれる。
  • イ:〇
    退職給付に関する費用は「退職給付費用」として損益計算書に計上される。
  • ウ:〇
    制度終了時には、退職給付債務の減少と対応する資産の減少が生じる。
  • エ:×
    年金資産と退職給付債務は「相殺表示」が認められており、両建てで表示する必要はない。したがって不適切。

学習のポイント

  • 退職給付会計では「退職給付債務」と「年金資産」を認識し、差額を貸借対照表に計上する。
  • 年金資産と債務は相殺表示が原則であり、両建て表示は不要。
  • 退職給付費用は損益計算書に計上される。
  • 制度終了時には債務と資産の減少が同時に発生する。