過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第14問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(現在価値計算の応用)
  • 正答率: ★★★☆☆(係数の使い分けがポイント)
  • 重要度: ★★★★☆(ファイナンス基礎論点)

問題文

B社は以下のような条件で、取引先に貸し付けを行った。割引率を4%としたとき、貸付日における現在価値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

① 貸付日は2020年7月1日、貸付期間は5年であり、満期日の2025年6月30日に元本200万円が返済されることになっている。

② 2021~2025年の毎年6月30日に、利息として元本の5%である10万円が支払われる。

③ 期間5年のときの複利現価係数と年金現価係数は以下のとおりである。

割引率 複利現価係数 年金現価係数
4% 0.822 4.452
5% 0.784 4.329

〔解答群〕

200.1万円
201.3万円
207.7万円
208.9万円

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:エ(208.9万円)


解説

  1. キャッシュフローの整理
  • 元本返済:2025年6月30日に200万円
  • 利息支払:2021~2025年の各年6月30日に10万円ずつ(計5回)
  1. 現在価値の計算
  • 利息部分(年金現価):
    10万円 × 年金現価係数(4%,5年)4.452
    = 44.52万円
  • 元本部分(単一現価):
    200万円 × 複利現価係数(4%,5年)0.822
    = 164.4万円
  • 合計:44.52 + 164.4 = 208.92万円
  1. 選択肢との照合
  • 最も近いのは「エ:208.9万円

学習のポイント

  • 元本返済は「複利現価係数」を用いる。
  • 毎年の利息支払は「年金現価係数」を用いる。
  • 問題文に与えられた係数を正しく使い分けることが重要。
  • ファイナンスの基礎である「現在価値=将来キャッシュフロー×割引係数」の考え方を押さえておく。