過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第15問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(ポートフォリオ理論の基礎)
  • 正答率: ★★★☆☆(計算過程を正しく追えるかがポイント)
  • 重要度: ★★★★☆(ファイナンスの基本論点)

問題文

C社では、以下の証券Yと証券Zに等額ずつ分散投資するポートフォリオで運用することを検討している。証券Yと証券Zの収益率の相関係数がゼロのとき、ポートフォリオの収益率の標準偏差として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

証券Y 証券Z
期待収益率 3% 6%
標準偏差 10% 20%

ただし、√15 ≒ 3.9、√30 ≒ 5.5、√125 ≒ 11.2、√250 ≒ 15.8 である。

〔解答群〕

3.9%
5.5%
11.2%
15.8%

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:ウ(11.2%)


解説

  1. 公式(相関係数が0の場合)
    ポートフォリオの標準偏差は次の式で求められる:
    標準偏差 = √( (wY² × σY²) + (wZ² × σZ²) )
  • wY, wZ:投資比率
  • σY, σZ:各証券の標準偏差
  1. 条件の整理
  • 投資比率:証券Y=50%、証券Z=50%
  • 標準偏差:Y=10%、Z=20%
  1. 計算手順
  • (0.5² × 10²) = 0.25 × 100 = 25
  • (0.5² × 20²) = 0.25 × 400 = 100
  • 合計 = 25 + 100 = 125
  • √125 ≒ 11.2%

学習のポイント

  • 相関係数がゼロなら、分散は「各資産の分散 × 投資比率²」の和で表せる。
  • 相関がプラスならリスクは大きく、マイナスならリスクは小さくなる。
  • 分散投資の効果を数値で理解することが重要。