過去問解説(財務・会計)_2022年(令和4年) 第20問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(先物・先渡取引の基礎知識)
  • 正答率: ★★★★☆(基本的な理解で正答可能)
  • 重要度: ★★★☆☆(デリバティブ取引の基礎論点)

問題文

先物取引および先渡取引に関する記述として、最も適切なものはどれか。

先物価格と現物価格の差は、満期日までの長さとは関連がない。
先物取引では取引金額を上回る額の証拠金を差し入れる必要がある。
先物取引における建玉は、清算値段により日々値洗いされる。
先渡取引は、先物取引と異なり、ヘッジ目的に用いられることはない。

出典: 中小企業診断協会|2022年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:


解説

  • ア:×
    先物価格と現物価格の差(ベーシス)は、満期日までの期間や金利、保管コストなどに関連する。したがって「関連がない」という記述は誤り。
  • イ:×
    先物取引では、取引金額全額ではなく、取引金額の一部を証拠金として差し入れる。取引金額を上回る額を差し入れる必要はない。
  • ウ:〇
    先物取引の建玉は、清算機関によって毎日清算値段で評価替え(マーク・トゥ・マーケット)が行われる。これが先物取引の特徴であり、信用リスクを低減する仕組み。
  • エ:×
    先渡取引も先物取引と同様に、価格変動リスクのヘッジ目的で利用される。したがって「ヘッジ目的に用いられない」という記述は誤り。

学習のポイント

  • 先物取引
    取引所を通じ、標準化された契約で行われる。証拠金制度と日々の値洗いにより信用リスクを軽減。
  • 先渡取引
    相対取引であり、清算機関を介さないため信用リスクが残る。ただしヘッジ目的でも利用される。
  • ベーシス
    先物価格と現物価格の差。満期に近づくにつれて縮小する傾向がある。