過去問解説(経営情報システム)_2023年 第8問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★★☆☆(正規化の理解が必要)
  • 正答率:★★☆☆☆(構造と依存関係の見極め)
  • 重要度:★★★☆☆(データ設計の基本)

問題文

以下に示す表は、ある小売店が利用している受注管理表の一部である。この表に関する正規化の観点からの記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
ただし、枝番は1回の受注で商品コード別に連番で発行される番号であるとし、単価は商品コードによって一意に定まるものとする。

〔解答群〕

第1正規形であるが、第2正規形ではない。
第1正規形ではない。
第2正規形であるが、第1正規形ではない。
第2正規形であるが、第3正規形ではない。
第3正規形である。

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:ア(第1正規形であるが、第2正規形ではない)

解説(選択肢ごとの評価)

  • ア:〇
     表は繰り返し項目がなく、各セルに単一値が入っているため第1正規形は満たしている。
     しかし「単価」は商品コードに依存しており、主キー(受注番号+枝番)に対して部分関数従属しているため、第2正規形は満たしていない。
  • イ:×
     第1正規形は満たしている(繰り返し項目なし、各セルに単一値)。誤り。
  • ウ:×
     第2正規形を満たすには第1正規形を満たしている必要がある。論理的に矛盾。
  • エ:×
     第2正規形も満たしていないため、第3正規形の議論以前の段階。
  • オ:×
     第3正規形ではない。単価が商品コードに依存しており、主キーに対して部分関数従属がある。

学習のポイント

  • 第1正規形: 繰り返し項目なし、各セルに単一値。
  • 第2正規形: 主キーの一部にのみ依存する項目(部分関数従属)を排除。
  • 第3正規形: 非キー項目間の依存(推移的関数従属)を排除。
  • 本問の構造: 単価は商品コードに依存 → 商品マスタに分離すべき → 第2正規形未満。