過去問解説(経営情報システム)_2023年 第16問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(OLAP用語の基礎)
  • 正答率: ★★★☆☆(操作用語の理解が鍵)
  • 重要度: ★★★☆☆(BI設計と実務分析の基本)

問題文

OLAPは、ビジネスインテリジェンス(BI)に用いられる主要な技術の1つである。OLAPに関する記述として、最も適切なものはどれか。

HOLAPとは、Hadoopと呼ばれる分散処理技術を用いたものをいう。
MOLAPとは、多次元データを格納するのにリレーショナルデータベースを用いたものをいう。
ROLAPとは、多数のトランザクションをリアルタイムに実行するものをいう。
ダイシングとは、多次元データの分析軸を入れ替えて、データの切り口を変えることをいう。
ドリルスルーとは、データ集計レベルを変更して異なる階層の集計値を参照することをいう。

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:エ(ダイシング)

解説(選択肢ごとの評価)

  • ア:×
    HOLAPはMOLAPとROLAPを組み合わせたハイブリッド方式であり、Hadoop固有の技術を指す用語ではない。
  • イ:×
    MOLAPは多次元キューブ(専用ストア)に集計値を格納する方式で、RDBを用いるのはROLAPの説明に当たる。
  • ウ:×
    ROLAPはRDB上のデータを多次元的に分析する方式であり、OLTPのような多数トランザクションのリアルタイム実行を目的とするものではない。
  • エ:〇
    ダイシングはピボット操作などで分析軸の入れ替えや切り口の変更を行い、多次元データの見え方を切り替える操作である。
  • オ:×
    集計レベルの階層変更はドリルダウン/ロールアップの説明で、ドリルスルーは集計から明細(元データ)へ遷移して詳細を参照する操作である。

学習のポイント

  • MOLAP: 多次元キューブに事前計算した集計値を格納して高速な分析応答を実現する方式。
  • ROLAP: リレーショナルDB上のデータを多次元的に扱い、SQLで集計・分析する方式。
  • HOLAP: MOLAPの高速応答とROLAPの柔軟性を組み合わせたハイブリッド方式。
  • スライシング: 特定の次元の値でデータを一枚の面に切り出して分析する操作。
  • ダイシング: 複数の次元を組み合わせて切り出しつつ軸を入れ替え、切り口を変えて分析する操作。
  • ドリルダウン: 上位集計から下位の詳細な階層へ掘り下げてより細かい集計を参照する操作。
  • ロールアップ: 下位の詳細から上位の集約階層へまとめ上げて粗い集計を参照する操作。
  • ドリルスルー: 集計結果から元の明細データへ遷移して具体的なレコードを参照する操作。