難易度・正答率・重要度
- 難易度:★★★☆☆(社会心理×ネット概念)
- 正答率:★★★☆☆(用語の対応と文脈整合)
- 重要度:★★★☆☆(偽情報拡散の背景理解)
問題文
インターネット上での情報流通の特徴に関する以下の文章の空欄A~Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
人間は集団になると、個人でいるときよりも極端な方向に走りやすくなるという心理的傾向は A と呼ばれている。キャス・サンスティーンは、インターネットでも A を引き起こしやすくなる B という現象が見られると指摘した。こうした人間の心理的傾向とネットメディアの特性の相互作用による現象に、次のようなものが挙げられる。
1つは、SNSなどを利用する際、人間は自分と似た興味や関心を持つユーザをフォローする傾向があるので、自分と似た意見が返ってくる C と呼ばれる現象である。もう1つは、アルゴリズムが利用者の検索履歴などを学習することで利用者にとって好ましい情報が表示されるようになり、その結果、利用者が見たい情報しか見えなくなるという D と呼ばれる現象である。これら2つの現象は、インターネット上で偽情報が顕在化する背景の1つであると考えられている。
〔解答群〕
ア
A:集団極性化 B:サイバーカスケード C:エコーチェンバー D:フィルターバブル
イ
A:集団極性化 B:サイバーカスケード C:バックファイア効果 D:エゴサーチ
ウ
A:ハロー効果 B:サイバーカスケード C:バックファイア効果 D:エゴサーチ
エ
A:ハロー効果 B:ナッジ C:エコーチェンバー D:フィルターバブル
オ
A:ハロー効果 B:ナッジ C:バックファイア効果 D:フィルターバブル
出典:中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)
解答
- 正解:ア(A=集団極性化、B=サイバーカスケード、C=エコーチェンバー、D=フィルターバブル)
解説(選択肢ごとの評価)
- A=集団極性化: 集団で意思決定すると個人よりも極端な方向へ意見が先鋭化しやすい心理傾向。
- B=サイバーカスケード: 同質な人々がネット上で結びつき、意見が連鎖的に一方向へ流れて大きな潮流になる現象。
- C=エコーチェンバー: 同質な意見だけが反響的に強化され、異なる意見に触れにくくなる閉鎖的環境。
- D=フィルターバブル: アルゴリズムにより好みの情報だけが提示され、異質な情報が見えなくなる状態。
- 以上が本文の記述と最も整合するため、組み合わせは「ア」が適切。
学習のポイント
- 集団極性化: 集団での議論が意見の先鋭化を促す心理現象。
- サイバーカスケード: ネットで同質な意見が連鎖的に拡大・固定化する現象。
- エコーチェンバー: 似た意見だけが循環し、異論が排除される情報環境。
- フィルターバブル: 個人最適化のアルゴリズムが情報の多様性を失わせる状態。