過去問解説(経済学・経済政策)_2023年(R5年) 第4問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(SNAの生産境界)
  • 正答率: ★★★★☆(典型論点)
  • 重要度: ★★★☆☆(GDP計測の基礎)

問題文

国民経済計算においてGDPに含まれる要素として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

農家の自家消費
持ち家の帰属家賃
家庭内の家事労働
政府の移転支出

〔解答群〕

aとb
aとc
aとd
bとc
bとd

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|経済学・経営政策(PDF)

解答

  • 正解: ア(a:農家の自家消費/b:持ち家の帰属家賃)

解説

  • a:農家の自家消費(〇): 市場に出さずとも市場評価が可能な生産物の自家消費はGDPに算入(帰属評価)。
  • b:持ち家の帰属家賃(〇): 自己居住サービスを市場賃料で帰属評価してGDPに算入。
  • c:家庭内の家事労働(×): 市場取引が伴わず一般に市場評価困難な無償家事はGDPに含めない。
  • d:政府の移転支出(×): 給付金や年金などの「移転」は対価を伴う生産ではないためGDPに含めない(ただし公的サービスの生産費用は政府消費として含まれる)。

学習のポイント

  • GDPの生産境界: 市場生産+一部の帰属評価(持ち家賃、農家自家消費など)は含むが、無償の家事労働や移転は含まない。
  • 支出面の区別: 「政府消費」は含むが「政府移転」は含まない。支出項目の性質を整理して誤りにくくする。