難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★★☆☆(スケジューリング問題)
- 正答率: ★★★☆☆(ディスパッチングルールの理解が必要)
- 重要度: ★★★★☆(生産計画・工程管理の基礎)
問題文
下表の5つのJobが、ある1つの設備で作業を実施されるために、順番に到着して待機している。ただし、納期は最初の作業を開始する時刻を起点とした値である。また、5つのJobは連続して処理される。
最初の作業が開始されてからすべてのJobの作業が完了するまでの期間において、各Jobの作業待ち時間の合計値が最小になるディスパッチングルールを、下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア
作業時間が長い順に作業する。
イ
作業時間が短い順に作業する。
ウ
到着が遅い順に作業する。
エ
到着が早い順に作業する。
オ
納期が早い順に作業する。
出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)
解答
- 正解:イ
(作業時間が短い順に作業する)
解説
- 問題の本質:
単一設備で複数ジョブを処理する際、待ち時間の合計を最小化するには「SPT(Shortest Processing Time)」ルール=作業時間が短い順に処理するのが最適。 - 理由:
-長い作業を先にすると後続ジョブの待ち時間が大きくなる。
-短い作業を優先することで、平均待ち時間・総待ち時間を最小化できる。
-これはジョブスケジューリング理論で証明されている。
選択肢の検討
- ア:長い順 → 待ち時間が増大。誤り。
- イ:短い順 → SPTルールで最適。正しい。
- ウ:到着が遅い順 → 待ち時間増大。誤り。
- エ:到着が早い順 → FCFS(先着順)だが待ち時間最小化にはならない。誤り。
- オ:納期順 → EDD(Earliest Due Date)ルール。遅れ最小化には有効だが、待ち時間最小化にはならない。誤り。
学習のポイント
- SPTルール:作業時間が短い順に処理 → 待ち時間合計を最小化。
- EDDルール:納期順に処理 → 遅れ最小化に有効。
- FCFSルール:到着順に処理 → 公平だが効率的ではない。
- 応用:生産計画や工程管理で、目的に応じてルールを選択することが重要。