過去問解説(運営管理)_2023年(令和5年) 第33問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★★☆☆(輸送モード・ネットワークの基礎知識)
  • 正答率: ★★★☆☆(用語理解が鍵)
  • 重要度: ★★★★☆(物流戦略・モーダルシフトに直結)

問題文

輸送手段と輸送ネットワークの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

鉄道貨物駅における着発線荷役(E&S:Effective & Speedy)方式は、貨車を架線のある着発線から架線のない荷役線に移動させてからコンテナを積み卸す荷役方式である。
トラック輸送の契約に関する「標準貨物自動車運送約款」では、運賃を積込みや取卸しを含む運送の対価であると規定している。
日本全体の二酸化炭素排出量は鉄道輸送よりもトラック輸送の方が多いが、輸送トンキロ当たりの二酸化炭素排出量は鉄道輸送よりもトラック輸送の方が少ない。
ハブ・アンド・スポーク型の輸送ネットワークの特徴は、最終目的地まで直行輸送することである。
複合一貫輸送の例として、トラックとRORO船を利用して陸路と海路を組み合わせる輸送形態がある。

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|運営管理(PDF)

解答

  • 正解:オ

解説

ア:×
着発線荷役(E&S方式)は、着発線上で直接コンテナを積み卸す方式であり、荷役線に移動して行うものではない。

イ:×
標準貨物自動車運送約款では、運賃は運送の基本対価であり、積込み・取卸しは原則として別料金。

ウ:×
輸送トンキロ当たりのCO₂排出量は鉄道輸送の方がトラックより少ない。記述は逆。

エ:×
ハブ・アンド・スポーク型はハブで集約・中継する方式であり、直行輸送はポイント・トゥ・ポイント型の特徴。

オ:〇
トラックで港まで輸送し、RORO船で海上輸送し、再びトラックで配送する形態は典型的な複合一貫輸送の例。


学習のポイント

  • E&S方式:着発線で直接荷役し、入換を省略する効率的な方式。
  • 標準約款:運賃は運送の基本対価、積込み・取卸しは附帯作業として別料金。
  • CO₂排出量:鉄道は環境負荷が小さく、モーダルシフトの推進要因。
  • ネットワーク型:ハブ・アンド・スポークは集約型、直行型はポイント・トゥ・ポイント。
  • 複合一貫輸送:陸海空など複数の輸送モードを組み合わせ、効率化と環境負荷低減を図る。