過去問解説(財務・会計)_2023年(令和5年) 第8問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度: ★★☆☆☆(基礎的な会計区分の理解)
  • 正答率: ★★★★☆(基本知識で解ける)
  • 重要度: ★★★☆☆(貸借対照表の表示区分は頻出)

問題文

貸借対照表の表示に関する記述として、最も適切なものはどれか。

〔解答群〕

売掛金は、代金が回収されるまでの期間の長短にかかわらず流動資産に分類される。
株式は、その保有目的にかかわらず流動資産に分類される。
棚卸資産は、決算日の翌日から起算して1年以内に販売されるものは流動資産に、1年を超えるものは固定資産に分類される。
長期借入金は、時の経過により、返済期日が決算日の翌日から起算して1年以内となっても、固定負債に分類される。

出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)

解答

正解:


解説

ア:〇
売掛金は、通常の営業循環基準に基づき流動資産に分類される。回収期間の長短にかかわらず、営業取引に基づく債権であるため流動資産に含まれる。

イ:×
株式は保有目的によって「流動資産(売買目的有価証券)」または「固定資産(投資有価証券)」に分類される。したがって一律に流動資産とはならない。

ウ:×
棚卸資産は、販売目的で保有する資産であり、1年を超えて販売予定であっても流動資産に分類される。固定資産にはならない。

エ:×
長期借入金は、返済期日が決算日の翌日から起算して1年以内となった場合には「流動負債」に振り替える必要がある。固定負債のままではない。


学習のポイント

・売掛金は営業循環基準に基づき流動資産に分類される(回収期間の長短は問わない)
・株式は保有目的に応じて流動資産か固定資産に分類される
・棚卸資産は販売目的で保有するため、1年以上保有しても流動資産に分類される
・長期借入金は返済期限が1年以内になった時点で流動負債に振り替える
・貸借対照表の表示区分は「営業循環基準」と「1年基準」の両方を理解しておくことが重要