難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(基本定義の確認)
- 正答率: ★★★★☆(定義を押さえれば正解できる)
- 重要度: ★★★☆☆(分散投資の基礎)
問題文
ポートフォリオ理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。ただし、リスク資産の間の相関係数は1未満であり、投資比率は正とする。
〔解答群〕
ア
2つのリスク資産からなるポートフォリオのリスク(リターンの標準偏差)は、ポートフォリオを構成する各資産のリスクを投資比率で加重平均した値である。
イ
2つのリスク資産からなるポートフォリオのリターンは、ポートフォリオを構成する各資産のリターンを投資比率で加重平均した値である。
ウ
2つのリスク資産からポートフォリオを作成するとき、両資産のリターン間の相関係数が大きいほど、リスク低減効果は顕著となる。
エ
安全資産とリスク資産からなるポートフォリオのリスク(リターンの標準偏差)は、リスク資産への投資比率に反比例する。
出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:イ
解説
ア:×
ポートフォリオのリスク(標準偏差)は単純な加重平均ではない。分散は「各資産の分散+共分散項」で決まり、標準偏差は非線形。
イ:〇
ポートフォリオの期待リターンは、構成資産の期待リターンを投資比率で加重平均した値で表される。これは線形関係。
ウ:×
相関係数が小さい(特に負に近い)ほどリスク低減効果は大きい。相関が大きいほど分散効果は弱まる。
エ:×
安全資産とリスク資産の組合せでは、リスクはリスク資産の標準偏差に投資比率を掛けた形で比例的に増える。「反比例」ではない。
学習のポイント
- ポートフォリオの期待リターン=各資産の期待リターン×投資比率の加重平均
- リスク(標準偏差)は共分散を含むため非線形
- 相関係数が低いほど分散効果が大きい
- 安全資産を組み合わせるとリスクは直線的に減少する