難易度・正答率・重要度
- 難易度: ★★☆☆☆(定義を理解していれば解ける)
- 正答率: ★★★★☆(基本知識問題)
- 重要度: ★★★☆☆(株主価値評価や成長率の基礎)
問題文
サステナブル成長率に関する記述として、最も適切なものはどれか。ただし、ROEおよび配当性向は毎期一定とする。
〔解答群〕
ア
企業が毎期の純利益の全額を配当する場合、サステナブル成長率はリスクフリー・レートに一致する。
イ
サステナブル成長率は、ROEに配当性向を乗じることで求められる。
ウ
サステナブル成長率は、事業環境に左右されるが、内部留保率には左右されない。
エ
サステナブル成長率は、配当割引モデルにおける配当成長率として用いることができる。
出典: 中小企業診断協会|2023年度 第1次試験問題|財務・会計(PDF)
解答
正解:エ
解説
サステナブル成長率(SGR)とは、企業が財務レバレッジを一定に保ちながら、内部留保によって持続的に達成できる成長率を指す。
計算式は次の通り:
- サステナブル成長率 = ROE × 内部留保率
- 内部留保率 = 1 − 配当性向
選択肢の検討
- ア:×
全額配当(配当性向100%)なら内部留保率は0% → SGR=0%。リスクフリー・レートとは無関係。 - イ:×
SGRは「ROE×内部留保率」であり、「ROE×配当性向」ではない。 - ウ:×
内部留保率に大きく依存するため誤り。 - エ:〇
SGRは配当割引モデル(DDM)における配当成長率として用いることができる。
学習のポイント
- サステナブル成長率=ROE×内部留保率
- 配当性向が高いと内部留保率が低下し、成長率も低下する
- 配当割引モデル(DDM)では、サステナブル成長率を配当成長率として利用できる
- 「配当性向」と「内部留保率」の関係を正しく理解することが重要