過去問解説(経営情報システム)_2024年 第17問

難易度・正答率・重要度

  • 難易度:★★☆☆☆(パスワードレスの基本)
  • 正答率:★★★☆☆(用語の整理で判断可能)
  • 重要度:★★★☆☆(認証・セキュリティの実務で重要)

問題文

近年パスワードレス認証が普及してきた。パスワードレス認証の方法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

パスキー認証では、生体認証は用いられない。
パスキー認証では、複数のデバイス間で同じパスキー(FIDO認証資格情報)を用いることができる。
パスキー認証では、利用者の電話番号にワンタイムパスコードを通知して、そのコードを用いて認証する。
パスキー認証とは、一度の認証で許可されている複数のサーバやアプリケーションを利用できる仕組みをいう。
パスキー認証は、パスワード認証に比べて DoS 攻撃への耐性がある。

出典:中小企業診断協会|2024年度 第1次試験問題|経営情報システム(PDF)

解答

  • 正解:イ(複数デバイス間で同じパスキーを用いることができる)

解説(選択肢ごとの評価)

  • ア:×
    パスキーはFIDOベースの認証資格情報で、生体認証(指紋・顔)や端末PINを組み合わせてローカル認証を行うのが一般的。生体認証は用いられる。
  • イ:〇
    パスキーには「同期型(multi-device)」があり、クラウドキーチェーンやパスキー管理サービスを通じて複数デバイスで同じ認証資格情報を利用できる。端末間の移行や復旧も容易。
  • ウ:×
    電話番号宛のワンタイムパスコード(SMS/音声)は「OTPベースの認証」であり、パスキー(FIDO/WebAuthn)とは別系統。
  • エ:×
    複数のサービスを一度の認証で利用可能にするのはSSO(シングルサインオン)の説明。パスキーは認証手段であり、SSOの仕組みそのものではない。
  • オ:×
    DoS攻撃の耐性は認証方式固有というよりサービス・ネットワーク側の可用性設計の問題。パスキーが特別にDoSに強いという説明は不適切。

学習のポイント

  • パスキー(FIDO/WebAuthn):公開鍵暗号+ローカル認証(生体/PIN)でフィッシング耐性が高い。
  • 同期型パスキー:クラウドで資格情報を安全に同期し、複数デバイスで利用可能。
  • OTP/SMS認証との違い:共有秘密を入力する認証でフィッシング耐性が弱い場合がある。
  • SSOとの区別:SSOは認可・フェデレーションの仕組み、パスキーは認証の手段。